【超入門】第一回:グローバル社会を生き抜くための世界一平たい経営学~そもそも経営学とは?~

  • URLをコピーしました!

世界は恐ろしい速度で変化し、グローバル化の波は広がり続けています。
日本は高度成長期後のバブル崩壊から、失われた30年と呼ばれる経済停滞の状況が続いています。
更に人口減少からの超高齢化社会が進み、今後の日本経済の先行きを不安視する声が多い状況です。

人生100年時代と言われる昨今、終身雇用制は終わりを迎え、副業や週末起業など、自身のスキルや強みを活かして収入の柱を増やそうと努力されている方も多いと思います。
また、日本の市場や経済が今後も停滞が予測される中、私たち日本人も、個人や企業として海外進出や、海外に市場を開拓する必要性がますます増しています。

ではこのような状況下で、どのような知識やスキルを身につければよいのか?
その答えは英語、論理的思考、そして今回のブログテーマである経営学です。

世界の約17億人が使用する英語を習得することで、確実に世界が広がります。
私も思春期を超絶英語嫌いで過ごし、社会人になってから英語を学んだことで、海外勤務や移住など、人生が大きく変わりました。

論理的思考は、私たちの人生の羅針盤の役割を果たします。
高度成長時代とは違い、現代は答えのない世界です。
答えのない世界から、自身で考え、答えを導いてくれる思考法が論理的思考です。
私も米国での状況のつかめない環境下で、公私ともに論理的思考は多くの課題解決のヒントを与えてくれました。

そして最後の経営学は、ビジネスにおいてのレシピの役割を果たしてくれます。
経営学は過去の英知が詰まった総合科学です。
ビジネスの共通言語である経営学を学ぶことで、副業の運営や起業、海外で働くことになっても、その共通言語でビジネスをすることが可能になります。
経営学を知らずにビジネスをおこなう事は、料理のレシピを知らずに料理をすることと同じなのです。

まさに英語、論理的思考、経営学は、先行き不透明な日本の状況下で、グローバル社会を生き抜くための必須スキル・知識だと言えます。

経営学ってなんだか難しそう・・・と不安を持たれている方も多いと思います。

今回は経営学の概要が理解できるように、経営資源と言われるヒトモノカネを、組織戦略/組織論(ヒト)、戦略/マーケティング(モノ)、カネ(会計/財務)に分け、現代に必要不可欠な論理的思考も併せて全8回に分けて、食産業で管理職15年、海外法人代表5年を経験し、社会人になって経営学を学び直した著者が、知識と実務経験に基づいて経営学を世界一平たくご紹介させて頂きます。

このブログを10分、15分お読み頂くだけで、経営学とは何か?の全体像の理解に繋がりますので、最後までお読み頂けると幸いです。

また、自身の経験に基づいた、非ネイティブの為の英語学習法も下記でご紹介していますので、ご興味がある方は是非お読み頂ければと思います。

目次

結論

まず第一回目の経営学とは何なのか?を平たく言うと、飲食店などの事業や企業の目的や目標に沿って、ヒトモノカネの経営資源を活用しながら
商品やサービスを提供することで継続的に利益を上げるための手法がまとめられた学問
となります。

ビジネスをしていると、「ヒト」「モノ」「カネ」という言葉を聞いたことがあると思います。
経営学では「ヒト」は組織戦略/組織論、「モノ」は戦略/マーケティング、「カネ」は会計/財務に分類されています。
その他統計学やブランディングなど、ヒトモノカネに付随する学問の領域もありますが、
今回は重要なポイントに学問領域を絞って経営学についてご紹介させて頂きます。

上記から言えることは、日頃耳にしていたヒトモノカネとは、実は経営学を既に平たく表現してくれていたという事です。
このヒトモノカネそれぞれの、組織戦略/組織論、戦略/マーケティング、会計/財務を体系立てて学ぶことで、
飲食店の運営をより適切に、効率的におこなえます。


組織戦略/組織論、戦略/マーケティング、会計/財務と、響きは難しそうですが、
世界一平たく説明していきますので、一緒に一つ一つ内容を見ていきましょう!

経営学とは平たく言うと、飲食店などの事業や企業の目的や目標に沿って、ヒトモノカネの経営資源を活用しながら商品やサービスを提供することで継続的に利益を上げるための手法がまとめられた学問

そもそも経営学とは?

沢山のビルが移った夜景の画像

経営学を平たく言うと

経営学とは平たく言うと、飲食店などの事業や企業の目的や目標に沿って、ヒトモノカネの経営資源を活用しながら
商品やサービスを提供することで継続的に利益を上げるための手法がまとめられた学問
で、
経営学では「ヒト」は組織戦略/組織論、「モノ」は戦略/マーケティング、「カネ」は会計/財務に分類されているとご説明させて頂きました。

難しそうに思えてしまいますが、飲食店や小売店などを運営をイメージしてみてください。
これらを運営されている皆さんは、実は経営学を既に活用して飲食店を経営しているのです。
例えば、スタッフさんの採用やシフト作成、育成などは組織戦略/組織論、新メニュー(新商品)やキャンペーンなどを考えることは戦略/マーケティングに、在庫管理や売上レポートの作成などは会計/財務に該当するなどなどです。

今まで点でとらえていた飲食店経営や、小売店経営の各業務を、経営学を学ぶことによって点と点が繋がり体系化され、
飲食店、小売店経営がより適切に、効率的におこなうことができるのです。
ちなみに、副業などでチームを構成されている皆さんにも、この経営学の知識は副業運営に役立ちます。

組織戦略/組織論(ヒト)、戦略/マーケティング(モノ)、会計/財務(カネ)について平たくご説明させて頂きますと以下の通りとなります。

【ヒト】
組織戦略/組織論:
組織が共通の目的を達成するために組織編成を最適化し、動機づけしながら組織で共通の目的を達成すること

【モノ】
戦略:
自社の強みを活かし、市場で差別化(競争優位)になるよう経営資源を分配し、継続して利益を上げる方法を考える事
マーケティング:
お客様が必要としている商品やサービスを提供し、その対価としてお金を頂く仕組みをつくる事

【カネ】
会計:
過去(日々)のお金や物のやり取りを管理し、最終的に決算書としてまとめること。
財務:
未来のお金や物の計画を立て、実行、管理する事

このように経営学を平たく捉えると、飲食店や小売店、またはチームで副業などを運営されている皆さんが、実は経営学を既に活用して飲食店を経営しているという事についてのイメージが湧きやすくなったのではないかと思います。

それでは経営学を平たく理解した上で、改めて経営学の一般的論を確認しておきましょう。

経営学の一般的論

これまで経営学とは何か?を平たくご説明してきましたが、ここからは経営学を一般論として理解するために、
あえて小難しい表現で経営学とは何か?をご説明させて頂きます。
経営学が何故飲食店経営に役に立つのか?、経営学の何が凄いのか?について理解を深めて頂けると幸いです。

日本学術会議「経営学分野の参照基準分科会」2012年では経営学を以下のように定義しています。

経営学は、私企業をはじめとする「あらゆる継続的事業体」(企業、国・地方自治体、学校、病院、NPO、家庭など)の目的設定とその達成のための企画・運営・管理・成果確認・改善などの経済活動に関する知識の体系である。

日本学術会議「経営学分野の参照基準分科会」2012年

ここでポイントなのは、広義の経営学とは、飲食店などの事業や企業だけでなく、国や地方自治体、学校、病院、NPO、家庭などの人の集まり(組織)と、その人の集まり(組織)が達成しようとしている目的をアシストする学問という点です。
この「目的」は経営学にとってとても重要なキーワードとなっているので後ほどご説明させて頂きますね。

経営学の歴史はイギリスの産業革命以降の工業化に対応するために研究が進み、テイラー(EW, Taylor)が科学的管理法( Shop Manαgement, 1903)を世に発表してから120年程の歴史があります。
哲学の歴史が約2,500年と言われていますので、学問としてはまだまだ若い分類に入ります。
歴史が浅いとはいえ、120年分の研究結果が理論としてまとめられたものが経営学ですので、
経営学を飲食店などの事業や企業経営の活用することは、過去の120年分の偉人の知恵を活用することになるのです。

また、経営学の特性のひとつに、「経営者視点から組織活動をみる学問」という点があります。
例えるならば経営学は、オーケストラの演奏会を成功させるという目的を達成するために、指揮者としてどのように演奏者を導けば成功できるだろうか?を考える学問ということです。
つまり経営学とは、飲食店や小売店を運営する店長さんや、副業やご自身の会社を経営するオーナーさん、社長さんのための学問と言っても過言ではないのです。

その事例として、総合リゾート運営会社の星野リゾートの星野社長は、「教科書通りの経営」を実践されている経営者の一人です。
星野社長は、ご自身の資質や直感に頼るのではなく、科学的に証明された経営学の法則を知り、それを経営に活用していると述べられており、着実に事業を成長へと導いておられます。

経営学って役に立たない?

世の中では、「経営学なんか勉強しても役に立たない、知識よりも実戦で学ぶべきだ、経営学なんか卓上の空論だ」などの声を聞くことがあります。

私は経営学は間違いなくビジネスの経営に役に立つと断言します。

経営学は総合科学として成立しています。
飲食店や小売店、チームでおこなう副業などの事業活動を取り巻く経営現象を分析するために、理論的、歴史的、経済学的、心理学的、統計学的、数学的アプローチなど、この他にも様々なアプローチで経営課題を解決するための方法論が理論として日々研究されています。

つまり、「売上が最近中々あがらない・・・どうすれば利益を増やしたらいいんだろう・・・スタッフさんがすぐにやめてしまう」などの飲食店をとりまく課題を、上記の様々なアプローチで課題解決の方法論を、経営学としてまとめられているという事です。

ここで再び例え話を一つ。
ここに、初めてスペイン料理のパエリアを作ろうとしている2人がいます。
A君はパエリアのレシピを持っており、スーパーへ行き、レシピに沿った必要な材料や調理器具を揃え、パエリアを作りました。
B君はパエリアのレシピを持っておらず、スーパーへ行き、B君想像するパエリアのための材料や調理器具を揃え、パエリアを作りました。
さて、A君とB君どちらが無事パエリアを作ることができたでしょうか?

高い確率でA君が無事パエリアを作ることができたと想像できるでしょう。

経営学とは、このパエリアのレシピのようなものです。
パエリアを作るという目的を達成するための必要な方法論を与えてくれ、より目的達成を効率的におこなうことをアシストしてくれるのです!

とはいうものの、経営学も万能ではありません。
現代の1日の情報量は江戸時代の1年の情報と言われる昨今、飲食店を取り巻く環境は日々変化し続けています。
経営学は過去の経営を取り巻く事象を、様々なアプローチ、総合科学で成り立っている学問です。
つまり答えがある学問ともとらえることができます。
では、答えがない問いにどのように対応するか?先のパエリアのレシピをどうすれば更に美味しくなるのか?などの問いは苦手な領域なのです。

そこで、経営学と併せて学んでおくべき学問が論理的思考です。
それでは何故論理的思考を学ぶことが、答えのない問いに対応することができるのかについて、ご説明させてください。

答えのない現代では論理的思考が必要

経営学と論理的思考の関連性を平たく言うと、
経営学が料理のレシピで、論理的思考はその料理のレシピをさらに美味しくする方法を見つける手法です。

パエリアを作ることは料理のレシピで目的を達成できます。
つまり、この場合は答えがあるという事です。
では「パエリアをより美味しくする」は料理のレシピで解決できるでしょうか?
残念ながら「美味しくする」には答えがないため、無数にある料理のレシピが存在している状態では、どれが適切な答えかわかりません。
こちらは答えがない問いという事です。
日々飲食店を運営/経営していると、答えなない問いが発生する場面に日々直面すると思います。

答えがない問いに対応するために、論理的思考が活躍します。
論理的思考を平たく言うと、結論(主張)に根拠があって筋が通っている事です。
例えば、論理的思考を活用して「パエリアをより美味しくする」を解決していきましょう。
まず「美味しいパエリアとは○○である」という仮の目的を設定し(仮説を立てる)、無数にある料理のレシピから、その仮の目的(仮説)に合致したレシピ、情報を集め、「美味しいパエリアとは○○である」という目的に合致するであろう「新しいレシピ」をつくって調理する、といった流れが一つの論理的思考の思考法です。

この場合の「新しいレシピ」は、「美味しいパエリアとは○○である」仮の目的(仮説)を達成するために、数あるレシピや情報、「根拠」に支えられています。
つまり、この「新しいレシピ」は論理的思考によって生み出されたレシピと言えるのです。

ここでポイントは、論理的な結論(主張)も「正解」とは違うという点です。
論理的思考もまた万能ではなく、仮の目的(仮説)を立てて、結論を根拠と共に導いた後は、その結論を実行するまでそれが正しかったかどうかは証明できない点です。
但し、論理的に導かれた結論は「あたりづけ」されているため、直感や思い付き、主観で導いた「あてずっぽう」の結論よりも成功確率は高くなります。

経営学と論理的思考の関連性が書かれている図

戦後の高度成長期は、企業などの事業を取り巻く環境は、欧米に追い付け追い越せの答えのある経営環境でした。
しかしながら、高度成長やバブルが崩壊して以降、日本は失われた30年と言われていますが、現代の企業など事業を取り巻く環境は答えのない世界です。
つまり、経営学と論理的思考を併用することで、目まぐるしく変わる飲食店などの事業環境下で、企業などの事業や企業の目的や目標に沿って、ヒトモノカネの経営資源を活用しながら商品やサービスを提供することで、継続的に利益を上げるための手法を知り、付随する答えのない問題や課題に対して、「あたりづけ」された解決策を得ることができるのです。

それではここから、経営学を構成している「ヒト」は組織戦略/組織論、「モノ」は戦略/マーケティング、「カネ」は会計/財務と、論理的思考について見ていきましょう!
まず初めに、前述させて頂いた、経営学にとって重要なキーワード「目的」についてご説明させて頂きます。

  • 経営学と論理的思考の関連性を平たく言うとと、経営学が料理(経営)のレシピで、論理的思考はその料理(経営)のレシピをさらに美味しくする(成長させる)方法を見つける手法
  • 論理的思考を平たく言うと、結論(主張)に根拠があって筋が通っている事

経営の第一歩は目的設定

組織とは何か?

会議をしている5人の画像

皆さんに質問です。
あなたを含め10人がいるとします。
目的やゴールがない状態で、マラソンを10人ですることはできるでしょうか?
答えはNOだと思います。
目的を設定せずに10人にマラソンをすることを促したり、ゴールがどこかもわからずに永遠にマラソンをすることはできないでしょう。

先ほど経営学の定義を、飲食店などの事業や企業だけでなく、国や地方自治体、学校、病院、NPO、家庭などの人の集まり(組織)と、その人の集まり(組織)が達成しようとしている目的をアシストする学問とご説明させて頂きました。
2人以上の集団、例えば団体、企業などの「組織」には、必ず「共通の目的」が存在します。
何故ならば、「組織」の定義とは、共通の目的を持ち、それを達成しようとする意志を持った2人以上の人の集まりと定義さているからです。
逆に言うと、「共通の目的」が存在しない「組織」は、単なる「集団」ということです。

つまり、先ほどマラソンの例に限らず、2人以上の人の集まりには「共通の目的」が必要で、飲食店や小売店、チームでおこなう副業や企業にも必ず「共通の目的」が必要になります。
この「共通の目的」がない事業経営は、先の、目的やゴールがないまま10人でマラソンをしようとしている状態、ただの「集団」でしかないということなのです。

ビジネスヒエラルキーとは?

飲食店や小売店、チームでおこなう副業や企業などの「集団」が、「組織」として事業活動するための経営構造を表したものに、ビジネスヒエラルキーというものがあります。


ビジネスヒエラルキーとは、経営の構造と呼ばれ、7つのピラミッド階層構造になっています。
ビジネスヒエラルキーの階層は、最上位のミッションから、ビジョン、バリュー、経営戦略、経営計画、経営管理、そして最下位の日常業務という構成になっています。

それではそれぞれの用語の役割は以下の通りです。

ミッション:飲食店や企業などの組織が社会の中で存在している普遍的な存在意義(目的)
ビジョン :将来その飲食店や企業などの組織が到達したい姿やイメージ(目標/ゴール)
バリュー :飲食店や企業など組織に関わるメンバー1 人 1 人が守るべき行動指針
経営戦略 :ミッションやビジョンを達成するための方法論(企業戦略)
経営計画 :経営戦略を実現するための具体的な計画
経営管理 :経営戦略が、経営計画に基づき、計画通りに実行されているかを管理する事
日常業務 :計画化された経営戦略を実行するための、細分化されたタスクの集まり

組織にはミッションとビジョンが必要

上記7つの要素の中でも、特にミッションとビジョンが飲食店や小売店、チームでおこなう副業や企業活動、経営学を学ぶ上で最も重要です。
何故ならば、このミッション(目的)やビジョン(目標)が、先ほどご説明させて頂いた、ただの人の集まりである「集団」から「組織」として成立させるための必要不可欠な要素であるからです。
一般的にミッションは企業理念、ビジョンは例えば飲食企業であれば、10年後に1,000店舗展開!などと表現されることが多いと思います。

多くの企業さんの中で、上記の目標を示すことはあっても、普遍的な組織にとっての存在意義であるミッション(目的/企業理念)を明確に組織に示し、浸透されているケースは珍しいのではないでしょうか?
10年後に1,000店舗展開!などの目標設定や、戦略を考えること、マーケティング活動をしたり、仕入れや支払いをする、お客さんをおもてなしするなど、これからご説明する経営学の内容含めて全ての活動は、組織の共通の目的、つまり本来このミッションを達成するためにおこなっているということです。

つまり、経営学を学び、事業活動を適切におこなうためには、このミッションを明確にし、組織に示して共感を得ながら、浸透させていくことが初めの第一歩且つ最重要事項ということなのです。

ちなみに、私たち「ナニカノチカラ」のミッションは、
日本の食を中心に、世界にその魅力を伝え、人と人とのが繋がりナニカノチカラで4方良しを実現し、社会貢献できる事業を創造し、経営し、発展させる
です。

是非スタッフの皆さんや、チーム、従業員の皆さんがワクワクするようなミッションを掲げていきましょう!

  • 「組織」には「共通の目的」が必要
  • ミッションとは食店や企業などの組織が社会の中で存在している普遍的な存在意義(目的)
  • ビジョンとは将来その飲食店や企業などの組織が到達したい姿やイメージ(目標/ゴール)
  • 事業活動などはミッションを達成するために存在している

まとめ

超入門】第一回:外食産業のための世界一平たい経営学~そもそも経営学とは?~では経営学の大枠と、組織に必要不可欠な目的(ミッション)や目標(ビジョン)についてご説明させて頂きました。
第2回の組織戦略/組織論に進む前に、これまでご説明させて頂いた内容を振り返っていきましょう!

経営学を平たく言うと以下の通りです。

飲食店などの事業や企業の目的や目標に沿って、ヒトモノカネの経営資源を活用しながら商品やサービスを提供することで継続的に利益を上げるための手法がまとめられた学問

経営学のヒトモノカネを平たく言うと以下の通りとなります。

【ヒト】
組織戦略/組織論:
組織が共通の目的を達成するために組織編成を最適化し、動機づけしながら組織で共通の目的を達成すること

【モノ】
戦略:
自社の強みを活かし、市場で差別化(競争優位)になるよう経営資源を分配し、継続して利益を上げる方法を考える事
マーケティング:
お客様が必要としている商品やサービスを提供し、その対価としてお金を頂く仕組みをつくる事

【カネ】
会計:
過去(日々)のお金や物のやり取りを管理し、最終的に決算書としてまとめること。
財務:
未来のお金や物の計画を立て、実行、管理する事

経営学とは料理作りで言うとレシピのような役割で、料理をつくるという目的を達成するための必要な方法論を与えてくれ、より目的達成を効率的におこなうことをアシストしてくれる学問だとご説明させて頂きました。
そんな経営学も万能ではなく、変化の激しい事業の経営環境に対応するため、答えのない世界に対応するための方法として、論理的思考を活用する重要性についてもお話しさせて頂きました。

経営学と論理的思考の関連性と、論理的思考を平たく言うと以下の通りでした。

  • 経営学と論理的思考の関連性を平たく言うとと、経営学が料理(経営)のレシピで、論理的思考はその料理(経営)のレシピをさらに美味しくする(成長させる)方法を見つける手法
  • 論理的思考を平たく言うと、結論(主張)に根拠があって筋が通っている事

そして第一回の最後に、経営学とは、人の集まりである集団が、共通の目的を組織として達成するためのアシストをする学問で、ビジネスヒエラルキーをもとに、飲食店や企業などの組織には、必ず共通の目的であるビジョンや、目標にあたるビジョンの設定が必要不可欠であるとお話しさせて頂きました。
これらを平たくまとめると以下の通りです。

  • 「組織」には「共通の目的」が必要
  • ミッションとは食店や企業などの組織が社会の中で存在している普遍的な存在意義(目的)
  • ビジョンとは将来その飲食店や企業などの組織が到達したい姿やイメージ(目標/ゴール)
  • 事業活動などはミッションを達成するために存在している

ここまでお読み頂きありがとうございます。
いかがだったでしょうか?飲食店の運営や経営の発展に繋がってほしいとの願いを込めて、世界一平たく経営学をご説明させて頂きました。
経営学の大枠や、飲食店や企業などの組織には、必ず目的(ミッション)や目標(ビジョン)がまず必要であるという点について、本ブログが皆さまの経営学への理解を深めて頂けるきっかけになってくださればとても嬉しく思います。

第二回では、ヒト:組織戦略/組織論について世界一平たくご説明させて頂きますので、引き続きお読み頂けると幸いです。

このブログをお読みの皆さんの中で、もっと経営学を本格的に学びたい!と思ってくださった方に、携帯やパソコンで動画カリキュラムを通じて手軽にオンラインで経営学を学ぶことができるグロービズ学び放題を下記にご紹介させて頂きます。

更に本格的に経営学を学びたいと思ってくださった方用に、私が実際社会人になってから再度経営学を学び、私の人生を大きく変えるきっかけを与えてくれた、ビジネス・ブレークスルー大学を下記にご紹介させて頂きます。
是非興味のある方はチェックしてみてください!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (1件)

コメントする

目次